特徴
ロボットシステム科はロボット関連技術を専門的に学ぶ4年制の学科です。 卒業時には「高度専門士」の称号が授与され、大学院の受験資格が得られます。本学科は 「経済産業大臣指定」を受けており、また、「職業実践専門課程」の対象コースとなっています。
1学年では
電子及び電気の基礎科目を中心に学びます。また、「工事担任者第1級デジタル通信」の 国家資格の長期養成課程の授業が組み込まれ、1年次の前期において、授業修了時に国家資格が付与されます。
2学年では
専門となるロボット工学系科目を中心に学びます。 更に、広くエンジニアとして対応できるように、ロボット工学系以外のエレクトロニクス専門科目が用意されています。
3学年および4学年では
より高度なロボットに関する技術や制御理論や技術、周辺技術について学びます。 また、インターンシップ等の職業体験や就職活動に関する取り組みも行います。
より高度なエンジニアを目指して
より深く、より高度なロボット技術を
習得を目指し、4年間という時間をか
けてエンジニアを養成していくのがロ
ボットシステム科の目的です。ロボッ
ト技術を通して社会に貢献できること
が喜びです。
ロボットシステム科はこんな人のために
設計に興味のあるあなたへ
好奇心を持った柔軟な思考力を持つ人材を待っています。基礎から始め、4年間で高度な技術を身につけます。 また、本校の電子・情報工学科卒業など基礎的な知識を持った方は3年次に編入できます。
創造力を持ちたいあなたへ
ロボット関連技術者が業界に望まれています。技術の結晶「ロボット」を学び、各分野で想像力豊かに新しい 技術にチャレンジしてください。
高度専門士を目指すあなたへ
4年制大学の卒業資格と同等の高度専門士が授与されます。更に研究職を目指して大学院へに進学の道も開けています。
目標資格
Voice&Gallary
電気・電子基礎科目
専門的な知識を習得するうえで必要となる電気や電子に関する専門基礎科目と数学や英語等の一般基礎科目を学びます。
科 目 | 概 要 |
---|---|
英語 |
英語のマニュアル等を読むことが できるようになることを目的としています。 |
数学 |
電気電子分野において必要とされる 三角関数・複素数・指数関数 対数関数など高校の復習から始め、 専門分野が理解できるように学びます。 |
物理 |
半導体の理論及び部品の原理、 電子管の基礎的事項及び応用について学びます。 無線技術士の「無線工学の基礎」に対応できる知識を習得します。 |
電気磁気学 |
静電気・磁気の様々な基礎理論を学び、 無線技術士の「無線工学B」に対応できる知識を習得します。 |
電気磁気測定 |
電気系及び電子系の基本的な測定方法を学び、 無線技術士の「無線工学A」・「無線工学B」の 高周波測定に対応できる知識を習得します。 |
電子工学Ⅰ |
ダイオード、トランジスタを用いた 電子回路の基礎を学び無線技術士の 「無線工学A」に対応できる知識を習得します。 |
電気回路 |
直流回路、交流回路など電気全般の 基礎となる電気回路を学びます。 |
デジタル回路 |
ブール代数の論理式やデジタル回路の記号 と回路の基礎を学び、回路の実習を通して 理解を深めます。 |
情報工学Ⅰ |
計算機の基礎構成や動作の仕組みについて ハード/ソフトの両面およびプログラムの 作り方、Microsoft Word 及び Excelを用 いて課題作成やプログラム制作も行います。 |
情報セキュリティ |
ネットワークへの不正侵入、不正操作等によ る財産の破壊や個人情報の流出などの脅威か ら守るためには、脅威の分析結果にもとづき、 備えるべきセキュリティーについて学びます。 工事担任者養成授業に対応した授業を行います。 |
電気通信事業法 |
電気通信事業の運営を適正かつ合理的なものと し、電気通信の円滑な提供を確保することを目 的について学習します。工事担任者養成授業に 対応した授業を行います。 |
伝送理論 |
電送理論、電話機理論、通信網、交換方式、 変調方式、中継方式、各種搬送電話方式など、 工事担任者養成授業に対応した授業を行います。 |
電気電子基礎実験 |
電気や電子の理論や測定方法を実際に実験を通して理解を深めます。 |
ロボット系専門科目(2年次)
科 目 | 概 要 |
---|---|
情報工学Ⅱ |
産業用ロボットなどを含む知能ロボットを マイコン制御するための技術とインター フェースの設計方法 やデータ通信方法を 実習を通して学習します。 |
システムプログラム |
アルゴリズムの概念を基礎にC言語による プログラミング法を学びます。 |
メカニカルCAD |
メカニカルCADソフトを使用し、作図法 やCADのための図形処理技法について 実習しながら学びます。 |
製図学 |
三角法、投影法などの実習。また、スケッ チなどを行うために、ノギス、マイクロメ ータの使用法も学習し、更に、トレース検 定3級以上を合格するための知識も習得し ます。 |
制御工学 |
有接点シーケンス制御の基本回路について 学習し、基本回路を合成した応用回路を組 み上げていきます。 |
実験実習 |
基礎専門科目において学んだ理論を、さら に実験を行う事によって具体的に理解を深 めて行きます。 |
センサー工学 |
センサーに関する基礎知識である原理・特 性を解説し、メカトロニクスに組み込むた めの実装技術について学習します。 |
マイクロコンピュータIT技術 |
マイクロコンピュータの基本構成と動作原 理について学習します。 |
ヒューマンインターフェイス |
産業用ロボットなどをマイコン制御するた めの技術とインターフェースの設計方法や より人間が扱いやすい操作機能を学習します。 |
デジタル設計 |
演算回路や記憶回路など、実際に使用され るデジタル回路の設計制作を学習します。 |
ベーシックテクノロジ |
ロボットを製作するにあたり、基礎となる 技術を学びます。 |
ロボット系専門科目(3年次)
科 目 | 概 要 |
---|---|
ロボット運動制御工学 |
ロボットの運動機能や位置制御法を学びます。 |
プログラマブルシーケンス |
コンピュータによるシーケンス回路の実験実習 を行います。 |
機械工学 |
機械の構成・働きはどのようなものであるか、 そこに使われる材料や機械要素にはどんなもの があるかなどを基礎から最新技術まで学習します。 |
ロボット機構学 |
アクチュエータ制御回路製作、駆動回路製 作のハードからロボット制御、数値制御の ソフトまで幅広く実験実習します。 |
実験実習 |
高圧電気機器の動作試験や絶縁耐圧試験を 行い,理論上と実際のデータとの検討を行 |
インターンシップ |
学生の技術力に合わせ、企業と提携し個別 にインターンシップで実践実習を行います。 |
NC工学 |
NC機器に関する原理と構造、制御方法、 サーボシステムの設計手法を学びます。 |
超音波工学 |
センサーに応用される超音波の諸特性につ いて学習します。 |
音声合成技術 |
A/D変換・D/A変換などを学び、音声 のデジタル技術を学びます。 |
福祉機械論 |
福祉ロボット(福祉機器)を開発 する上で必要となる福祉の知識を 学びます。 |
バイオメカニクス |
ロボット技術が、どの様な形でバイオ分野 に応用されているかを学びます。 |
ナノテクノロジー |
精密技術について学びます。 |
バーチャルテクノロジ |
|
マイクロアクチュエ-タ |
ステッピングモーター等の回転機器のコン ピュータ制御について学習します。 |
ロボット系専門科目(4年次)
科 目 | 概 要 |
---|---|
卒業研究 |
各自がテーマを決め4年次の1年間で研究 制作を行います。 |
インターンシップ |
学生の技術力に合わせ、企業と提携し個別 にインターンシップで実践実習を行います。 |
ロボット設計 |
ロボットを設計するにあたり、必要な技術 を学びます。 |
ロボットデザイン製図学 |
製図技術を学びます。 |
知能ロボット工学 |
AI技術を学びます |
工事担任者養成授業
国家資格である工事担任者第1級デジタル通信の総務省認定の長期養成授業です。 所定の時間数の授業を受け、修了試験に合格すると、免許が付与されます。
工事担任者とは、電気通信の設備工事・監督を行うための資格で、設備工事の現場に工事担任者がいなければ、工事できません。種別は第1級及び第2級アナログ通信、第1級及び第2級デジタル通信、総合種があります。第1級デジタル通信はデジタルデータ通信に関する通信設備工事・監督を行うために必要な資格です。種別によって取り扱えるデジタル回線の数やデータ伝送の速度に制限がありますが、第1級デジタル通信は、それらの制限がありません。
学ぶ内容
電気通信の基礎
電気・電子の基礎理論、伝送理論について学びます。
電気通信の技術
ネットワークの技術、端末設備の技術、接続工事の技術、情報セキュリティについて学びます。
電気通信の法規
電気通信事業法及びこれに基づく命令、有線電気通信法及びこれに基づく命令、不正アクセス禁止法、電子署名及び認証業務に関する法律及びこれに基づく命令について学びます。
電気施工管理技士とは
:建設管理センター 近年の電気設備の高度化、大型化等の傾向の下で、電気工事の適正な施工の確保を目的に、建設業法施行令が改正され、昭和63年度より「電気工事施工管理技術検定」制度が発足しこの検定合格者に付与される大臣資格です。
2級電気工事施工管理技士の資格を取得している場合には、一般建設業の営業所で専任技術者の職につく事ができます。
試験科目
電気工学等
施工管理法
法規
実地試験
電子機器組み立て技能士とは
技能検定とは、働くうえで身につける、または必要とされる技能の習得レベルを評価する国家検定制度で、機械加工、建築大工やファイナンシャル・プランニングなど全部で128職種の試験があります。試験に合格すると合格証書が交付され、「技能士」と名乗ることができます。 電子機器組立て技能士(でんしききくみたてぎのうし)とは、国家資格である技能検定制度の一種で、都道府県職業能力開発協会(問題作成等は中央職業能力開発協会)が実施する、電子機器組立てに関する学科及び実技試験に合格した者をいいます。 電子機器組立て及びこれに伴う修理に必要な技能を見極める検定試験で、有線通信機器、無線通信機器、工業計測器、卓上電子計算機、テレビなど、電子回路を内蔵しているあらゆる機器について共通する、基本電子回路の技能が問われる。 おもにプリント配線にトランジスタ、ダイオード、ICなどを取り付け、端子間に配線、束線を施し、ハンダ付けをする作業を対象にしています。
本校では電子機器組み立て技能士の 2級の受験資格を取得できます。
試験科目
学科試験
電子機器
◎ 電子機器用部品の種類、性質及び用途
◎ 電子機器の種類及び用途
電子及び電気
◎ 電子とその作用
◎ 電気及び磁気の作用
◎ 電子回路
◎ 電気回路
組立て法
◎ 電子機器の組ての方法
◎ 電子機器の組てに使用する自動機及び器工具の種類及び使用方法
◎ 手仕上げ
◎ 電子機器の計測
◎ 工作測定の方法
◎ 品質管理
材料
半導体材料、導電材料、抵抗材料、磁気材料及び絶縁材料の種類、性質及び用途
製図
日本工業規格に定める図示法、電気用図記号及びシーケン制御用展開接続図
安全衛生
安全衛生に関する詳細な知識
実技試験
電子機器組立て作業
シャーシ、プリント配線板、IC、トランジスタ等の部品を用い、束線は束線図を参考として束線を作製し、省エネコントローラの組立てを行う。
職業訓練指導員とは
公共職業訓練及び認定職業訓練において、訓練を担当する者をいいます。その業務は、公共職業能力開発施設等において、職業のための技能や知識を指導したり、働く人々や産業界が求める教育訓練の内容を的確につかみ、キャリア形成に関する相談支援や教育訓練プログラムにまとめあげる事等です。 原則として、普通職業訓練を担当する職業訓練指導員は、担当する訓練科に対応する職種の職業訓練指導員免許を受けた者でなければなりません 職業訓練指導員になるには、職業訓練指導員免許を取得し、職業能力開発施設を運営する機関が実施する採用試験を受験し、採用されることが要件になります。 職業訓練指導員免許は、免許職種に関する専修学校(2年制又は3年制)の卒業者で実務経験3年又は2年を経たものとなります。
高度専門士とは
高度専門士とは、教育水準レベル認定のひとつで、NQF レベル6、QCF レベル6、FHEQ レベル6の段階として定められています。 海外、特に英国においては、学士に相当する学位("a qualification equivalent to a second bachelor’s degree")としてケンブリッジ大学等が授与しています。日本においては、4年制の専修学校専門課程のうち一定の要件を満たした学校が卒業生に対して授与する称号です。大学院進学へ向けた特定分野の高度専門教育、或いは、学士を授与された後に、別の分野を勉強することを目的に、第2の学士として取得するケース等があります。(出典 Wikipedia)
CAD利用技術者試験(2級)とは
CADシステムを利用するすべての企業において、製図業務や営業・販売業務に従事し、半年以上の就学・就業経験を有する者を想定して行います。1級の合格を目指す方はもちろん、設計や製図、CADシステムの販売等に従事する方が合格者像です。受験資格に制限はありません。 試験は筆記試験 (CBT(computer-based testing:コンピュータを用いてインターネットで行うWebテスト)システムを利用した試験)で、60分多肢選択方式(60問)です。主催団体:CAD利用者試験センター
試験科目
CADシステム分野
◎ CADシステムの概要と機能
◎ CADシステムの基本機能
◎ CADの作図データ
◎ CADシステムとハードウェア
◎ CADシステムとソフトウェア
◎ ネットワークの知識
◎ 情報セキュリティと知的財産
◎ CADシステムの運用・管理と課題
◎ 3次元CADの基礎知識
製図分野
◎ 製図一般
◎ 製図の原理と表現方法
◎ 製図における図形の表現方法
建築設計コース
コース概要
建築に関する知識全般を身につけ、1級建築士、2級建築士として、建築業界で幅広く活躍できる技術者を養成します。実務経験豊富な1級建築士講師陣の指導のもと、デザインの現場や工事の実際について体験を通して学んでいきます。広範囲にわたる建築の専門性をバランスよく習得でき、また、資格試験対策も万全です。
カリキュラム
コース概要
建築に関する知識全般を身につけ、1級建築士、2級建築士として、建築業界で幅広く活躍できる技術者を養成します。実務経験豊富な1級建築士講師陣の指導のもと、デザインの現場や工事の実際について体験を通して学んでいきます。広範囲にわたる建築の専門性をバランスよく習得でき、また、資格試験対策も万全です。
カリキュラム
CAD・CGコース
CAD・CGコースで学ぶこと
CADやCGはデザインの分野でもはや書くことのできないツールです。本校ではAutodesk認定インストラクター講師のもと、個々の能力に応じてトレーニングを行います。2次元CADによる建築設計図、3DCGを使った建築立体モデルなどを作成します。デジタルツールを利用した家具設計や、照明のシュミレーションなどもできる、表現力を備えたクリエータを養成します。
カリキュラム
CAD・CGコースはこんな人のために
昨今は地球環境への配慮が謳われ、 環境・エネルギー負荷を低減するテーマのもとで新たな空間デザインが問われています。そこで、住まいのインテリアを中心に、快適で心地よい環境をプロデュース するため、建築の光・熱・音といった物性や、住まいと人、ランドスケープとの関わりを学んでいきます。
住空間デザインコース
住空間デザインコースで学ぶこと
昨今は地球環境への配慮が謳われ、 環境・エネルギー負荷を低減するテーマのもとで新たな空間デザインが問われています。そこで、住まいのインテリアを中心に、快適で心地よい環境をプロデュース するため、建築の光・熱・音といった物性や、住まいと人、ランドスケープとの関わりを学んでいきます。
カリキュラム
住空間デザインコースはこんな人のために
昨今は地球環境への配慮が謳われ、 環境・エネルギー負荷を低減するテーマのもとで新たな空間デザインが問われています。そこで、住まいのインテリアを中心に、快適で心地よい環境をプロデュース するため、建築の光・熱・音といった物性や、住まいと人、ランドスケープとの関わりを学んでいきます。
平成26年3月卒業 小川 修平 さん
(株)コバッシャー 平成23年入社
本校に入学したのは、ロボッ
ト製作にあこがれてこの道に
進みたいと思ったからです。
4年間での勉強は、年ごとに
高度になり、難しくなります
が、自分の好きなことなので
苦になりません。現在は会社
で制御技術関連の仕事に携わ
っています。これからはもっ
と面白くなりますよ。
ロボット系科目担当 南 和幸 先生
ロボット技術を君の手に
ペッパーや動物の癒し系ロボ
ットに代表される人工知能を
有した人型ロボットが開発さ
れています。ロボットはモー
ター、センサー、マイクロコ
ンピュータなど電子部品とメ
カニカルな要素それに、それ
らをつなぐインターフェース
で構成されていいます。これ
ら、一つ一つの要素技術とそ
れをひとまとめにして制御す
る技術がエンジニアには必要
です。高度な技術を人々に身
近に感じてもらえるようなス
キルを持ったエンジニアを目
指しましょう。